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dear -Section14「苗木を守る人達~田村ひより~」 「ホッホッホッホッ……」 ……元々は体力をつけるために始めた夜のジョギングだけど…… 「ホッホッホッホッ……」 まさかこれが役立つとはねぇ~、三ヶ月前の自分が知ったら驚きっすね 「ホッホッホッホッ……」 駆け落ちかぁ…… あの日……泉先輩に釘を刺されたけど…… こんな良いネタ、ほって置く訳にはいかないっすよ~ dear -Section14「苗木を守る人達~田村ひより~」 でも……あの時の泉先輩は怖かったなぁ~ ● 「……ひ~よりん。ちょ~っと一緒にあっちに行こうね~」 泉先輩に呼ばれた私は、素直に後を付いて行った。 ……多分、怒ってるっすね…… そんな事を考えながら歩いていると、少し離れた場所で不意に立ち止まりこちらを向いて小声で話しかけてきた。 「……ひよりん……さっきさぁ『ネタ』って……言ったよね」 「は、はい。確かにそう言ったっす……」 「まぁ、漫画を書いている人からしたら、今回の事はかなり良い『ネタ』だよね~」 「……」 「素直に答えてよ。ね、ひ~よりん♪」 そ、その最後の『♪』がとても怖いんすけど! 何か今までに見たことのない笑顔だし! 「……で、ど・う・な・の・か・な?」 「……とても……良い……『ネタ』……っす……」 「うんうん、そうだよね~。こんな事、普通に生活してたらまず巡り会う事なんてないもんねぇ~」 「……そうっす」 「そりゃぁ、『ネタ』にもしたくなるよね~」 「そりゃぁもぉ、こんな事有り得ませんからね!」 この時に、ちゃんと自重してればよかったんすよね~ 「両親によって恋人と会えなくなった娘!それを助け出そうとする恋人!もぉ、王道っすよー!」 「ふぅ~ん」 「恋人を助け出すために策を練り上げ、それを実行して恋人と駆け落ちする!……はぁ……ロマンチックっすね~」 「ほぉ~」 「そして、駆け落ちした先での数々の試練!……それを乗り越えた二人はさらに愛を深め、そして……えへへ……」 「ひよりんは、そんなさきのことまでかんがえているんだね~」 「はい!……って、なんで棒読みな感じで言うんす……はっ!」 思わず勢いで色々と話してしまった私を、泉先輩はとても清々しい笑顔で見つめていた。 ……目は笑っていないけど……。 「……あ、あのぉ~」 「な~に?」 「す、すみません……でした……」 「何が~?」 ……これは怖い、てゆーかかなり怒ってるっす~ 「えと、その……『ネタ』にした……事っす……」 「別に~、『ネタ』にするのは仕方ないよ~」 「え!?じ、じゃぁ……」 「でもさ」 そう言うと、泉先輩は急に真面目な顔でこんな事を言ってきた。 「私は……真剣なんだよ……だからさ……」 「は、はいっ!」 ビビりまくる私を見た泉先輩は、表情を一転させて満面の笑みでこう言った。 「『自重』しよ~ね~」 「す、すみませんでしたぁぁぁぁーーーー」 「そんなに謝らなくてもいいよ~。……ただし『罰』は受けてもらうけどね」 「……はい、どんな『罰』でも受けるっす……」 はぁ……自分が蒔いた種だし、仕方がないっす…… 「それじゃぁねぇ……、うーん、どうしようかなぁ~」 「あ、あのぉ……出来ればそんなに厳しくない感じで……」 「そう言われてもねぇ……。あ、そうだ!……良い事考えた♪」 だからその『♪』が怖いんすよぉ! 「あのね~、『計画』には役割分担があるんだ~」 「役割……分担?」 「そ。私が動かない代わりに、みんながそれぞれに仕事をするんだよ。……どんなのかは知らないけど……」 「はぁ。……で?その……役割分担と『罰』の関係は……」 この時、物凄くテンパってたんすね~ 少し考えりゃわかる事なのに…… 「そりゃ勿論有るよ~。えっと、ひよりんは『罰』として、一番大変な仕事を担当する義務をあげよう」 「……頑張るっす……」 「さ、それじゃ二人の所に戻ろっか~」 「……はい……」 「ゆーちゃ~ん、みなみちゃ~ん。ひよりんが『一番大変な仕事をやってあげるよ』って言ってくれたよ~。うぅっ、こんな先輩想いの後輩を持って、わたしゃ幸せだよ……」 そんな!私自分からなんて言ってないし!! 「た、田村さん……本当なの?」 あぅ……小早川さんと岩崎さんが心配そうに見つめてる…… でも……仕方がないっすね…… 「あ、えと、うん。が、頑張るっすよぉー!!」 ● 「ホッホッホッホッ……」 でもまぁ、最初は辛そうに感じたけど……以外と楽そうっすね~ 大変は大変だけど、そんな言うほどとてつもなく大変って感じはしないし…… やっぱコミケその他で鍛えられてるからっすね!流石は私!! ……コミケかぁ…… ……泉先輩とヲタ話するの……楽しかったなぁ…… でも…… それももう無理なんすね…… はぁ…… こればかりは小早川さんや岩崎さん相手に話す事は出来ないからなぁ~ ……って、あれ?……待てよ…… 確か泉先輩が見せたから、二人とも私が書いた同人誌がどんな物かを知っているっすよね…… ……じゃぁ……さらにディープでカオスな…… 『ひよりん!自重しよ~ね~♪』 「ひぃぃぃぃ!」 い、今のは気のせい? それともテレパシー? ……はい……自重します…… ☆ 「ホッホッホッホッ……」 コースの半分通過っす! ……そういや、岩崎さんが言ってたな…… 『私は……ゆたかが笑顔でいられるように……支えつづける』 うひゃぁ~!か~っこい~!! こんな事をサラッと言っちゃうあたり、流石岩崎さんって感じっすね~ う~ん、やっぱりこの二人は絵になるなぁ~ 頼りにしていた従姉妹……いや、この場合は姉って事にしておいて…… 突然姉と離れ離れになった娘 その娘からは以前のような笑顔が失われていた その笑顔を取り戻すべく、心の支えになろうと懸命に頑張る…… 「あぁぁぁぁー!ダメダメダメダメ!!……自重しろー!自重するんだ!私!!」 ……はぁ…… なんで私ってばすぐにこんな風に考えちゃうんすかねぇ…… いくら締め切りが迫っているからって……こんなんじゃ…… 「友達、失格っすね……」 ……ちょっと休憩しよっかな…… ☆ 「はぁ……ヒンヤリしてて気持ち良いっす……」 自販機でスポーツドリンクを買って、公園のベンチで一休み…… 流石にこの時間ともなると、歩いている人も殆どいないっすね…… 「駆け落ちかぁ……」 未だに実感が湧かないっすね…… ……やっぱ『当事者』とは言え、結構ギリギリなところでそうなってるから……なのかなぁ 「はぁ……」 「どうしたの?ため息なんかついて……」 「ぬぉふわぁっ!?」 ……だ、誰!? ……あ! 「峰岸先輩……」 「田村さん、こんばんは」 「ど、どうしたんすか?こんな所で……」 「ん……、ちょっとした夜のおさんぽってとこ……かな」 「はぁ、そうっすか」 「田村さんこそ、どうしたの?こんな所で」 「あ、私は日課のジョギング中にちょっと疲れたんで一休みしてる所っす」 「そう……」 峰岸先輩はそう言ったきり、夜空を見上げている。 ……そういや、おさんぽって言ってたけど…… 「あの……『おさんぽ』って……よくされるんすか?」 「うん……たまにちょっと気分転換したい時とか……ね」 「気分転換っすか……」 再び訪れた沈黙。 辺りは時折車の音がするだけ。 静かな空間を、久しぶりに見せた満月が照らしている。 「……『計画』の事……かな?」 その沈黙を破って峰岸先輩が声をかけてきた。 「へっ!?」 「田村さんがため息ついてた理由。そうでしょ?」 「……はい」 はぁ……やっぱバレバレっすかね~ 「で?どんな事で悩んでいるのかな?」 「あ、いや……そんな言うほどの事でも……」 「言うほどの事じゃないのに、ため息なんかつくの?」 「あ、いや、えと……」 ……どうしたら良いっすかね…… ちゃんと話すのが良いのかなぁ 「……無理に理由を話せなんて言わないわ。……でもね、一人で抱え込んでも……何も解決しない時もあるわよ……」 「……そうっすね……」 いいや!ここでウダウダとしてても仕方がないっす ここはキッパリサッパリと全てを話した方が後腐れないっすね 「実はですね……」 ☆ 「……そうなんだ……」 「はい……だから……私なんかがこの『計画』に参加する資格があるのかなって……『理由』も明確じゃないし……」 「うーん……」 あ、考え込まれちゃったっす…… まぁ、難しい問題だから仕方ないっすね…… 「すみません……変なこと言っちゃって……」 「ううん、変なことじゃないわよ。……だって、その考えでいけば私達……みさちゃんと私も同じ立場になるから……」 「……同じ?」 「えぇ、私達だって元々は妹ちゃんや泉ちゃんととても仲が良かった訳じゃないし……」 えっ!? 「そう……なんすか?」 「うん。中学の頃からずっと、遊ぶのは柊ちゃんだったからね、妹ちゃんとはあまり遊んでないの」 「それは……以外っす」 「そうかしら?だって……妹ちゃんには妹ちゃんの友達がいたし……それにクラスも違ったからね」 「成る程、それならわかるっすね」 「だから……今回の事も、田村さんの理論からすれば私達もギリギリの所で関わっているのよ」 うーん……でも…… 「でも……峰岸先輩も日下部先輩も、泉先輩やつかさ先輩と仲が良いっすよね」 「『今は』ね。泉ちゃんなんか以前は全く話したことないし」 「でもそれはまだ友達になっていなかったから当たり前じゃ……」 「そうね……でも、今は友達だから……友達が関わっている事だから……友達のために協力するのは普通の事、でしょ?」 「まぁ、そうっすね『友達が困っていたら助ける』。それは人としての常識っす 私は腕を組んで頷きながら答えた。 「そっか~、常識か~」 「そうっす!常識っす!!」 「じゃぁさ……田村さんと泉ちゃんや妹ちゃんは……友達じゃないのかな?」 「……友達というよりも……大切な先輩っすね」 「……じゃぁ、その『大切な先輩』が困っていたら……どうするの?」 ……あ、そっか…… 「勿論、助けるっす!」 「……ね、ギリギリな所じゃなくちゃんと関わっているでしょ?それに……今回の『計画』で、あなたの『大切な友人』が辛い目に会うでしょ?」 「……小早川さんっすね……」 『計画』が成功した暁には、一人ぼっちになっちゃうんすよね…… 「田村さんは……小早川さんの『支え』にならなくても……良いの?」 「そんな!『支え』にならない訳無いっすよ!」 「それなら……充分に『資格』があるし……それが『理由』になるんじゃないのかな?」 あ…… 「そっか……私……ちゃんと『資格』も『理由』もあったんすね……」 「そうよ。だからそんなに考え込まないの。あ、それと……何でも『ネタ』にしちゃう事についてだけど」 ……やっぱ、それはまずいっすよね…… 「別に構わないんじゃないかしら?」 「……へっ!?」 なに……ゆえ!? 「あのね、前に高良ちゃんのおじさんが『作家は自分を切り売りして作品を作る職業だから、今回の件で作風が拡がるんじゃないかな』って言ってたの」 「……つまり、泉先輩のお父さんも、今回の『計画』を小説の『ネタ』にする可能性がある……と」 「多分ね。実際、こんな『ネタ』を体験することなんてこの先まず無いだろうし……フェイクじゃなくてリアルを書けるんだから」 「そうっすね、やっぱナマの体験は貴重っす。想像では限界があるっすから」 「そーゆーこと。だから、田村さんもあんまり気にしなくて良いと思うわよ」 「そうっすか?」 「そうよ」 「そうっすか!ありがとうございます!」 「そんな、お礼を言われる程じゃ無いわよ~」 峰岸先輩はそういうけど……私からしたらいくらお礼を言っても言い尽くせ無いっすよ…… 「あ、でもね、書くのならある程度時間を置いてからの方がいいと思うわ」 「あー、それはそうかもしれないっすね~」 「う~ん、そう考えると……」 考えると? ……何をっすか? 「今度の『冬コミ』くらいかしら?」 「……はぃぃぃーーー!?」 「ま、あんまり焦らなくて大丈夫よ~。それじゃね~」 「ちょちょちょっとー!!峰岸せんぱーーーい!!!」 私の絶叫も虚しく、峰岸先輩は手を振りながら公園を出て行った。 てか、峰岸先輩……冬コミ知ってるんすね……とても意外っす…… 「はぁ……世の中って……狭いっすねぇ~。……ジョギング再開しますかね~」 ☆ 「ホッホッホッホッ……」 ……ま、最後の言葉はアレっすけど……峰岸先輩と話せて良かったなぁ~ 「ホッホッホッホッ……」 ……小早川さんの『支え』、か…… 私一人じゃ多分無理だけど……岩崎さんと一緒なら、やれる気がするっす! 「よーし!頑張るっすよー!」 小早川さんの『支え』になる それが、私の理由。 Section14「苗木を守る人達~田村ひより~」 End ……あとは漫画のネタとしても…… 『ひ~よりん♪』 「うひゃぁぁぁぁ!!!」 実行日まで あと二日 ■作者別保管庫(6スレ目)に戻る ■ナハト氏作者ページへ コメントフォーム 名前 コメント
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田村ひよりの進路 「うぉりゃぁー!」 ひよりは、気合の雄たけびを上げながら、机に向かっていた。 握っているペンは、Gペンではなくシャープペン、目の前のにある紙も原稿用紙ではなく、問題集だった。 高校生活最後のコミケは先月に終わっている。 彼女は、大学受験に向けて、最後の追い込みとばかりに必死に勉強しているのだった。 「ひよりは、高校受験のときもこんなだったよなぁ」 とは、兄の弁。 追い込まれてから実力を発揮するというのは、同人誌を仕上げるときでも、受験勉強するときでも、変わりはしない。ひよりは、本質的にそういうタイプなのだ。 なにせ、ひよりの目指す大学は、進路指導の先生に言わせれば「少し厳しいんちゃうか?」というレベルであり、寸暇を惜しんで学力向上に励まなければならなかった。 なぜそんなレベルの高い大学を目指しているかといえば、それが親が出した条件だったから。その大学に合格できなれけば、ひよりの趣味は永久に封印される運命にあったのだ。高校受験のときと事情は同じである。 当然、ひよりの気合の入り方は尋常ではなかった。 学校でもその態度は変わらない。さすがに雄たけびを上げることはなかったが、受験に向けて授業の全日程が自習と化している中、ひよりは一心不乱に勉強していた。 それは、友人のみなみやゆたかも変わらなかった。 みなみの目指す大学は、同じ学年の生徒たちの中でも十数人しか志望してないトップクラスの大学だ。ちなみに、みなみの滑り止めのうちの最低レベルが、ひよりの志望大学である(学部は違うが)。 みなみも余裕というほどではなかったが、第二志望に落ちることはないだろうとはいわれている。 厳しいのは、ゆたかの方だった。志望大学はみなみとすべて同じ(学部は違う)だったが、学力的にみればみなみと同じ大学にいける可能性は低かった。 みなみが合格した大学の中からゆたかが合格したのを選んで入学するというなら話は別だが、真面目なゆたかがそれを許すわけもない。 それゆえ、ゆたかは一生懸命努力していた。 誇大妄想を抱くには充分な話だったが、ひよりはそれすらも封印して、勉強に励んでいた。 放課後、みなみやゆたかが帰ったあとも、ひよりは遅くまで教室に残っていた。自宅は何かと誘惑要素が多いので、学校で勉強してた方が効率的だからだ。 「おーす、ひよりん。気合入ってんなぁ」 懐かしい声に振り向くとそこには、 「こうちゃん先輩」 今は大学一年生であるかつての部活の先輩がいた。 母校に遊びに来て、アニ研によったあと、ひよりを探してここにたどりついたといったところだろうか。 「気合入れるのはいいけど、適度に休まないと倒れちゃうぞ」 こうはそういって、ひよりの肩を揉み始めた。 「恐縮っス」 「ひよりの受ける大学ってどこだっけ?」 「○○大学っスよ」 「うげっ。滅茶苦茶レベル高くねぇか? なんでまた、そんなところを? うちの大学ならもっと余裕あるのに」 「そうっスけど、親の出した条件がそれっスから」 「同人続けるにはそこに受かるしかないってわけか。なんだか本末転倒な話だな」 「私もそう思うっスけど、親に養われてる身じゃどうしようもないっスからね」 「分からないわけじゃないけど、もしかして、就職までそんな感じで決めるつもりじゃないよね?」 「……」 こうの言葉に、ひよりは沈黙せざるをえなかった。 目の前のことに夢中で、そこまでは全然考えてなかったのだ。 「まっ、それは大学受かってから考えればいいことだけどさ。あまり邪魔しちゃ悪いから私はこれで帰るよ」 こうはそういうと教室を出ていった。 ひよりは、その後の勉強がはかどらず、すぐに帰ることにした。 帰る途中、ずっとこうの言葉が頭をめぐっていたけれども、結局は、今は目の前の受験を頑張るのみと結論づけるしかなかった。 それから数ヵ月後。 それぞれにそれぞれの春がやってきた。 みなみとひよりは、第一志望に合格。ゆたかは、残念ながら、第一志望は落第し、第二志望の大学に通うことになった。 こうして、みんなの進路はバラバラになってしまった。 そういうわけで、卒業式の日は、三人とも泣きに泣いた。あのクールなみなみの泣き顔という貴重な光景がそこにあったが、そんなことに気をかける余裕がないほどひよりも泣きじゃくっていた。 もちろん、三人の友情がこの日を境に消えてなくなるわけではない。しかし、毎日顔を合わせることがなくなるというのは、やはり寂しかった。 そして、大学の入学式。 大講堂での式を終え、ひよりは、これから四年間は通うことになる大学構内を歩いていた。うららかな日差しが心地よい。 「ハーイ、ひよりん、お久しぶりデース」 唐突に背後から降りかかってきた聞き覚えのある声に振り向くとそこには、 「えっ? パッ、パティ!? な、なんでここに!?」 「私もここに受かりマシタ」 パティはVサインをしながら、そう宣言した。 ショック状態から立ち直ったひよりは、とりあえず、パティをつれて学食に入った。 買った飲み物のストローに口をつけながら、パティから事情を聞きだす。というか、聞き出すまでもなくパティがペラペラとしゃべってくれた。 日本の文化をもっと学びたいと思ったパティは、ハイスクールを卒業したら日本の大学に留学することを決意した。 さすがの両親も、四年間も娘を日本にいかせることには反対で、大喧嘩になったそうだ。 でも、パティの決意は揺るがず、昔からパティにいろいろとよくしてくれていた母方のおじさんの資金援助をとりつけて、日本に乗り込んできた。身元引受人もおじさんのつてで何とかなったという。 そして、いくつかの大学を受けて見事に合格。晴れて留学ビザをもぎとってきたというわけだ。 ちなみに、学部の中での受験成績はトップ5であり、授業料免除の特待生になったという。 なんというか、パワフルなパティらしい話であった。 「なんで、そこまでして……」 「私のやりたいことは、日本にあるからデス」 パティは何の迷いもなくそう断言した。 ひよりは、ここで唐突にあのときのこうの言葉を思い出した。 パティは両親の反対を押し切ってまで、自分の意思で進路を選んだ。 それに対して、ひよりは親の決めたことに流されているばかりだ。 目の前のパティのことが、羨ましくてたまらなくなった。 「ひよりん、どうかシマシタカ?」 ひよりは、今思ったことを正直に話した。 「フーム。でも、ひよりんにもまだまだ将来がアリマス。今までできなかったことも、これから頑張ればいいのデス」 パティにそういわれると、元気づけられる思いだった。 そうだ。今までがどうであれ、これから変えていけばいい。 四年後、就職するときには、親がなんと言おうとも、自分の意思で、自分の納得できる選択を。 まず、自分がやれること、やりたいことを見つけ出さなきゃならないけど、そのために必要な時間は充分にある。 「ありがとう、パティ」 「礼には及びマセン。ところで、ゆたかとみなみんの連絡先は知ってマスカ?」 「知ってるけど」 ひよりが携帯電話を取り出すと、パティがそれをひょいと取り上げた。 「では、四人で同窓会をやりマショウ」 パティは、練達の指裁きで携帯の電話帳を検索して、通話ボタンを押した。 ひよりが何かをいう間もなく、電話が通じて、 「ハーイ、ゆたか。パトリシア・マーティン デス」 電話口からの叫び声がひよりのところまで聞こえてきた。 ゆたかの驚く表情がありありと想像できる。 パティは、あっという間に待ち合わせ場所と時間の段取りをつけて、電話を切った。 「みなみんへの連絡はゆたかがつけてくれるそうデス。さっそく行きマショウ」 こうして、ひよりは、パティに引きずられるように、オタクの聖地アキバへと行くことになった。 そこでは、ゆたかとみなみも待ってるはずだ。 四人で集まるのは久しぶり。きっと、積もりに積もりまくった話でおおいに盛り上がることだろう。 終わり
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counter - today - yesterday - 「みんカラ」背景画像のいじくり方 このページの全文は みんカラ フレンドの まっちゃん凸さんのページのコピーです 背景画像の固定化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「ページの基本」→「ユーザー領域」 clear both; background-color #000000; color #eee; display block; background-image url(画像のアドレス); background-repeat repet;background-position 50% 50%; 上のような記述になっていると思います。 1.7番目の記述の下に↓を追加します。 background-attachment fixed; ←コレ 2.2番目の記述の #000000 を transrate に変更これで背景が固定されます。 clear both; background-color transrate; color #eee; display block; background-image url(画像のアドレス); ←※画像のアドレスはそれぞれ違うので注意 background-repeat repet;background-position 50% 50%; background-attachment fixed; ↑コピーしてワードなどに保存しておくと再設定時に作業がはかどります! ※注意 簡易編集を変更する度に再度やり直す必要があります。(この設定のみ) 一先ずここだけの作業で雰囲気が変わるので、下で保存をクリックしてスタイルの選択→○カスタムスタイル の適用をクリックすると背景画像が固定化します。 5分もあれば出来るのでトライ! 背景画像の透明化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「共通コンテンツ」→「コンテンツ領域」 overflow hidden; display block; 上のような記述があります。 1.2番目の記述の下に↓を追加します。 filter alpha(opacity=90); ←コレ overflow hidden; display block; filter alpha(opacity=90); 数字の90を小さくすれば透明率が高くなり背景が見易くなります。反対に文字は薄くなります。 右側のサイドメニュー欄(プロフ画像、カレンダー等)の透明化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「サイドメニュー」→「サイドメニュー領域」 width 300px; padding-bottom 10px; background #333; 上のような記述があります。 1.3番目の記述の下に↓を追加します。 filter alpha(opacity=90); ←コレ width 300px; padding-bottom 10px; background #333; filter alpha(opacity=90); 数字の90を小さくすれば透明率が高くなり背景が見易くなります。反対に文字は薄くなります。 プロフィール画面の左側の透明化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「プロフィール」→「左カラム領域」 display block; overflow hidden; background #333; 上のような記述があります。 1.3番目の記述の下に↓を追加します。 filter alpha(opacity=90); ←コレ display block; overflow hidden; background #333; filter alpha(opacity=90); 数字の90を小さくすれば透明率が高くなり背景が見易くなります。反対に文字は薄くなります(^O^) プロフィール画面の右側の透明化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「プロフィール」→「右カラム領域」 display block; overflow hidden; 上のような記述があります。 1.2番目の記述の下に↓を追加します。 filter alpha(opacity=90); ←コレ display block; overflow hidden; filter alpha(opacity=90); 数字の90を小さくすれば透明率が高くなり背景が見易くなります。反対に文字は薄くなります(^^♪ タブ(ブログ、愛車紹介、おすすめスポット等)の透明化 「マイページのスタイルシート」→「詳細編集」→「タブ」→「タブ(通常)のスタイル」 font-size 12px; width 19.5%; height 30px; float left; display block; text-align center; background #666; margin 0 0.6% 0 0;line-height 2.5; 上のような記述があります。 1.9番目の記述の下に↓を追加します。 filter alpha(opacity=90); ←コレ font-size 12px; width 19.5%; height 30px; float left; display block; text-align center; background #666; margin 0 0.6% 0 0;line-height 2.5; filter alpha(opacity=90); 数字の90を小さくすれば透明率が高くなり背景が見易くなります。反対に文字は薄くなります(笑) ヒマ人の私が「みんカラ」徘徊で情報収集いたしました。 情報を頂いた皆さんに感謝いたしますm(_ _)m
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背景の画像をおく場所。
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タイトル・背景画像 ウィキのタイトルや背景の見た目を変更することができます。 選択しているデザインテンプレートによって変更箇所は異なります。 [タイトル・背景画像]で設定できること テンプレートごとのタイトル・背景画像の対応表 トップタイトルの表示形式 背景1・背景2設定
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主に田村ひよりがメインキャラのSS作品です。 ひより1 ひより2 ひより3 メニューへ
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テンプレートごとのタイトル・背景画像対応表 タイトル・背景画像の設定に関しては以下をご確認ください。 タイトル・背景画像 注記:CSSカスタマイズを記述している方は、必ずデザインテンプレート変更の際にテキストエディタなどでコピー&ペーストしてバックアップをとってください。 テンプレート名 トップタイトル 背景1 背景2 Uikit レスポンシブ (2カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 ページ全体の背景画像 Uikit レスポンシブ (3カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 ページ全体の背景画像 Bootstrap レスポンシブ (2カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 ページ全体の背景画像 Bootstrap レスポンシブ (3カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 ページ全体の背景画像 闇の太陽(1カラム)ver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 スウェーデンの花(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 ノート(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 非対応 オレンジロゴ(2カラム)ver2 ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 コンテンツの下の背景画像 ウィキペディア風(2カラム)ver2 ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 コンテンツの下の背景画像 シンプルビューティ(2カラム)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 シンプル黒×オレンジ(2カラム)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 闇の海(2カラム)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 マンダリン(2カラム)ver2 ○ ウィキタイトル左上のアイコン コンテンツの下の背景画像 デフォルト1ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 2ブロックグリーンver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 2ブロックブルーver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 2ブロックレッドver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 2ブロックパープルver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 ライスver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 夕焼けの海ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 シンプル 赤2(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 シンプル ピンク(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 新デフォルトver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 新デフォルト右メニューver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 水族館(2段組)ver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 水玉緑×橙(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 水玉ピンク×水色(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 水玉ピンク×茶(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 水色スター(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 スター青×赤(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 朝焼けカラー(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 ハート2段組手書き風ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 ベイビー(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 クールブルー(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 DeepPurple(2段組)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 ダークレッドver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 グラデーション青(2カラム) 非対応 非対応 コンテンツの下の背景画像 グラデーション黒(2カラム) 非対応 非対応 コンテンツの下の背景画像 旧デフォルトver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 白ベースver2 ○ サイト名周り背景 ページ全体の背景画像 黒ベースver2 ○ サイト名周り背景 ページ全体の背景画像 とてもシンプルver2 ○ サイト名周り背景 ページ全体の背景画像 ラスタカラー(レゲエ)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 マカロン(2カラム) ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 エアメール(2カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 コンテンツの下の背景画像 Autumn(2カラム) ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 ノート(3段組)ver2 ○ サイト名周り背景 非対応 オレンジロゴ(3カラム)ver2 ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 ページ全体の背景画像 冬のスウェーデン(3カラム)ver2 ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 コンテンツの下の背景画像 新シンプル黒ver2 ○ 非対応 ページ全体の背景画像 新シンプル白ver2 ○ 非対応 ページ全体の背景画像 シンプル白×ピンクver2 ○ 非対応 ページ全体の背景画像 金魚(3カラム)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 夜(3カラム)ver2 ○ サイト名周り背景 コンテンツの下の背景画像 旧・シンプル3段組ver2 ○ 非対応 ページ全体の背景画像 新・シンプル3段組ver2 ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像 ハロウィン(3カラム) ○ サイト名の前のアイコン画像の変更可 コンテンツの下の背景画像 Christmas(3カラム) ○ 非対応 コンテンツの下の背景画像
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画像について イメージ例 著作権について 画像について 本スキン(sm02)には、東方Projectや初音ミクなどの画像を背景画像として組み込んでいます。 背景画像機能の詳細については、以下を参考にしてください。 参考:音楽再生時のメイン画面の背景 登録済みの画像だけでは物足りないと感じる場合もあると思います。 独自の背景画像の追加もできますので、以下を参照してください。 参考:背景画像を追加する イメージ例 著作権について ■東方Projectの画像 東方Projectの版権を利用する際のガイドライン 2011年版 博麗幻想書譜 東方自作立ち絵素材・MMDモデル配布サイト・幻想幽玄庵 ■初音ミクなどの画像 バーチャルシンガー・ラインナップ | クリプトン piapro(ピアプロ)|キャラクター利用のガイドライン
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いやー、ついに終わった。 シンデレラガールズ関連で一番背景画像があるサイトとして 名を馳せ・・・られても困る。 1920×1080のJPGです。 番号は登場順です。 ■ダウンロードはこちら↓ アニメシンデレラガールズ背景画像集24-26 ※約9MBあります
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性懲りも無く4度目の正直? 1920×1080のJPGです。 番号は登場順です。 ■ダウンロードはこちら↓ アニメシンデレラガールズ背景画像集01-02 ※約16MBあります アニメシンデレラガールズ背景画像集03-05 ※約13MBあります